二人で車

祖父と二人で車に乗って走った道程

 私の母は病弱で、幼い頃の私は母方の祖父母に育てられました。
祖父は私に寂しい思いをさせまいと、優しく温かく私と向き合い続けてくれました。

 

離れて暮らしていた私を引き取りに来た時も、祖父はレパードで迎えに来ました。
祖父母の家に向かう道中、私は不安でいっぱいでしたが、祖父は私が起きている間、ずっと語り掛け続けてくれました。

 

今でも、祖父と二人で車に乗って走った道程の記憶が残っています。
思い遣りに溢れたあの時間は私の大切な宝物です。

 

だから今でもレパードを見ると、祖父の優しさを思い出します。


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